【お授戒について】
生き物が共存していくためにはその社会のルールというものが存在します。
これは野生の動物にも人間社会にもあるものです。
スポーツで言えばルールであり、社会においては法律であったりマナーというものであったりします
これを仏教というなかでは「戒律」といいます
「戒律」を守り、仏教の「法」を人生の指針にすることが仏教徒としての生き方
となります
では、「戒律」を守り「法」を実践するということがどういうことかといいますと、
仏教の言葉では「小欲知足(しょうよくちそく)」
つまり、いろいろな欲を小さくすることで満足というものを知ることができます
欲を器に例えますと小さな器を持つことでその器を一杯にすることは簡単にできる事です
こうして小さな出来事でも満足ができるようになり自分の周りの全てのものに感謝して
生きていくことができるようになるというわけです
ここで、「戒律」にはどのようなものがあるのかといいますと、大きく分けて二つあります。
一つ目は「三聚浄戒」です
「三聚浄戒」
「摂律儀戒」 ・悪いことをしない
子供がいる親ならば悪いことをさせないだけでなく
悪いことを悪いと教えてあげなければいけません
「摂善法戒」 ・善い行いをする
「摂律儀戒」と同じく子供に善いことを善いと教えてあげてください
ここでいう親と子供とは年齢の区別はありません
たとえあなたの子供が50代であっても善い悪いの区別がつかなければ
教えてあげるのが親の責任です
「摂衆生戒」 ・みんな仲良くする
この「三聚浄戒」は誰もが当たり前のことだと思うことだと思います
ですが、当たり前なのにできていないこともあるのではないでしょうか
それでは次に二つ目の「五戒」を説明します
「五戒」
「不殺生戒」 ・全ての命を大事にする
命を大事にするということは自分の命を含めた全ての命のことです
生き物は全て他の生き物の命を頂いて生きています
ですから無駄に命を奪わないし、
頂いた命を大切にすることを常に心がけなければなりません
「不倫盗戒」 ・人のものや他のものを奪ったり盗んだりしない
「不邪淫戒」 ・人の道に外れた行いはしない
人間社会においてしてはいけない行いというものがあります
他人を陥れるような邪まな考えや行いをしてはいけないということです
「不妄語戒」 ・嘘、偽りを言ってはいけない
これは他人に対してだけでなく自分自身にも嘘をつかないという事です
「不邪見戒」 ・自分勝手な考え、行動を慎む
自分の都合のいいように物事を解釈して行動して
言い訳をするような行動はしてはいけないということです
「五戒」もまた当たり前だと思うことでしょう
この当たり前の人間社会のルールを仏様の前で自分自身に誓うことで一人一人が仏となる第一歩を踏み出すのです
お授戒とはこの仏となる第一歩を踏み出すための誓いの場なのです